ローカルAI実行エンジン「LocalAI v4.10.0」公開、ダッシュボード刷新

ローカルAI実行エンジン「LocalAI v4.10.0」公開、ダッシュボード刷新

基本情報

項目 内容
リポジトリ mudler/LocalAI
v4.10.0
公開日 2026-09-18
ライセンス MIT
出典の種類 公開元の一次情報(公式GitHubリポジトリのリリースページが一次情報)

収集・肉付けの時点で当サイトのコードが確定させた値です。日付はJST。

概要

LocalAIの最新バージョン「v4.10.0」が公開されました。LocalAIは、GPUを必須とせず、あらゆるハードウェア上でLLM、画像、音声、動画などの生成AIモデルを実行できるGo言語製のオープンソースAIエンジン(MITライセンス)です。

本バージョンでは、クラスタ全体の状態を監視・管理できるフリート運用ダッシュボードの追加、プライベートなモデルソースやレジストリに対応する認証情報ファイル管理機能、CLIからのパフォーマンス計測を行うベンチマークコマンド、モデルごとの環境変数設定機能などが追加されました。また、CVE脆弱性の修正やApple M5における起動時のクラッシュ修正も含まれています。

主な変更点

新機能

  • フリート運用ダッシュボード: 従来のフラットなノード一覧から、クラスタ全体の健全性バンドやVRAM/RAM/CPU/ディスクの容量ゲージ、実行中モデルのレプリカ配置状況をリアルタイムで把握できるダッシュボードへと刷新されました。並列数を制限した一括操作(Drain/Resume/Remove)や詳細インスペクター機能も備えています。
  • プライベートソース用認証情報ファイル: --credentials-file オプションまたは LOCALAI_CREDENTIALS_FILE 環境変数により、1つの credentials.yaml でOCIレジストリ、ギャラリー、HTTPダウンロード、GitHubリポジトリの認証を一元管理できるようになりました。
  • CLIベンチマークコマンド: local-ai benchmark MODEL コマンドが追加され、設定済みテキストモデルに対するレイテンシやスループット(completion tokens/sec)をCLIから直接測定できるようになりました。
  • モデルごとの環境変数設定: モデル設定ファイルに env: マップを記述することで、CUDA_VISIBLE_DEVICESVLLM_CACHE_DIR などの環境変数をモデル単位でプロセスに注入可能です。
  • 途中システムメッセージの制御: template.system_messages_after_first 設定を追加しました。Qwen3.xなどで会話の途中にシステムメッセージが追加された際のエラーを回避するため、最初のシステムメッセージへ統合する ("merge") か、ユーザー発話に変換する ("user") 処理を行えます。
  • コンテキストサイズの外部露出: /v1/models/capabilities エンドポイントが ContextSize を返すようになり、クライアント側で各モデルの有効コンテキストウィンドウを直接把握できるようになりました。

性能改善

  • vllm-cppでのロード時LoRAフュージョン: vllm-cpp動画バックエンドにおいて、lora_adapterslora_scales の設定を消費し、エンジンロード時にLoRAの差分をDiT重みへ統合する処理に対応しました(LTX2.5およびMiniMax-H3に対応)。

バグ修正・セキュリティ

  • Apple M5での起動時SIGSEGV修正: go-m1cpu をv0.2.2へ更新し、Apple M5ハードウェアにおいて起動時に発生していたセグメンテーション違反を修正しました。
  • セキュリティ脆弱性の修正: ip-address (CVE-2026-69192)、containerd (CVE-2026-46680, CVE-2026-53488)、react-router (GHSA-qwww-vcr4-c8h2) の計4件のCVE脆弱性をパッチしました。

対応モデル・ハードウェア

  • 新規モデルギャラリー: Qwopus 3.6、OpenResearcher、LFM2.5 DSpark、Qwen3.8 small distills / Flash Next、UI-Mate 27B、Homura 30B、Ornith 1.5 35B/9B、Granite 4.2、Tiel-Coder 35B、Thomson 1.0 Small、PhoneLLM、WeMM embedding、EXL3 vllm.cpp、Gemma 4 E4B、NeMo speech向けOrukeetなど、140件のギャラリエントリが追加されました。
  • ハードウェア対応: Apple M5における起動時の修正や、stablediffusion-ggml のROCmビルド対応が含まれています。

アップデート方法

アップデートの詳細な手順については、LocalAI v4.10.0 リリースページ を参照してください。

前回の記事からの更新履歴

当サイトがGitHubのリリース一覧から機械的にまとめた、この版と前回取り上げた版の間に出た版です(単独記事にはしていません)。 全ての版はエンジン別ページにあります。

公開日 リリースノート
v4.9.0 2026-08-21 GitHub
v4.8.2 2026-08-08 GitHub
v4.8.1 2026-08-07 GitHub
v4.8.0 2026-08-05 GitHub
v4.7.1 2026-07-15 GitHub

出典